化粧水は浸透すればするほど乾燥する
化粧水は浸透すればするほど乾燥する
こんにちは、矢吹です。
今日のタイトル、おかしいなと思った人は多いと思います。
化粧水が浸透すればするほど乾燥するなんて。
普通は化粧水を浸透させようと、みんな一生懸命になります。
手で押し込むように何度も何度もハンドプレスして、
「染み込め~染み込め~」と念じながらやっているはずです。
でもね、それは大きな間違いなんです。
化粧水は浸透するほど、肌が乾燥するんです。
その理由を今日はお話ししていきます。
肌はラップで覆われている
肌の表面は、「角層」という細胞の層で覆われています。
この層の主な役割はバリヤ機能。
肌の水分の蒸発を防いだり、外部刺激から肌を守る役割を果たしています。
※参考記事「角層ってなに?」
角層は、非常に薄い層です。
しかしその薄い層は、
「同じ厚さのプラスチック膜並みの水の通しにくさ」
を持っています。
プラスチック膜というと丁度ラップのような感じです。
「角層=ラップ」と考えると分かりやすいでしょう。
つまり私たちの肌の表面は、
ラップで覆われているようなものなのです。
試しに実際にラップの上から化粧水をつけてみてください。
どうなるか簡単に想像出来るはずです。
ラップが水を弾いて浸透しないでしょう。
化粧水をつけるということは、それと同じことです。
水を弾いて浸透させないのが正常な肌なんです。
化粧水が浸透する方がまずい
化粧水は浸透しないのが健康な肌の証拠。
ということは逆に、
浸透する方が不健康な肌であるということです。
ラップが穴だらけでボロボロ。
だから、その隙間から水分が浸透していくのです。
そして浸透する代わりに、内側からはどんどん水分が蒸発していきます。
「浸透しやすい=蒸発しやすい」なんですね。
だから化粧水が浸透する人ほど、肌は乾燥しているというわけです。
化粧水は必要ない
結局化粧水は浸透しないんだから、
初めから使う必要なんて全くないんです。
※参考記事「化粧水って必要?」
肌の水分は与えることが大事なのではなく、
「蒸発させないこと」が大事なのです。
だから、例えばラップを顔に貼り付けるだけでも十分なんです。
試しにお風呂上りに身体拭いて水気を抑えたら、
顔に乳液もクリームも何も塗らずに、直接ラップを貼り付けてみてください。
そして、そのままの状態で5~10分くらい放置します。
髪を乾かしたり、ストレッチなどして時間が経ったらラップを剥がします。
するとあら不思議。
肌がもちもちっと潤っているではありませんか。
これは肌の水分が蒸発するのを、ラップが防いだからなんですね。
お風呂上りは肌の水分が一番多いので、その状態をキープ出来たわけです。
乳液、美容液、クリームを一切使わない、「お手軽乾燥肌改善法」です。
ただこれをやる時、
顔が汗をかかないように気をつけてください。
汗をかいてしまうと、肌とラップの間に水が溜まり、
あせもや痒みを引き起こしてしまいます。
なので、真夏は避けた方がいいかもしれません。
その一点だけ気をつけてください。
化粧品を使わないので、肌にとっても優しく安全です。
ぜひ試してみてください。
それでは今日はこの辺で。
次回もお楽しみに。